礼文島を歩こう!>礼文島のプロフィール
礼文島はこんなところです
礼文島は日本最北の離島です。稚内から西に約60キロ(北緯45度30分 東経141度4分)に位置し、島の大きさは南北に29km、東西に8kmと、細長い形をしています。
人々の生活は島の東側に集中しており、島の西側には車両が通行できる道路はありません。つまり、礼文島を一周する道路はありません。だからこそ、礼文島には手つかずの自然が残されているともいえます。
礼文島へのアクセス
礼文島へは稚内からハートランドフェリーの船で2時間ほど。船以外に礼文島へ行く手段はないので(空港はありますが飛行機の便はありません)、まずは稚内へ行くことが必要です。フェリーの時刻は季節によって変わります(観光シーズンの5月~9月は1日3往復です)。
花の島 ~海と高山植物を同時に見られる奇跡の島~
礼文島は花の島として知られています。とくに、本州では標高2,000メートル以上の山々でしか見られないような高山植物(寒地性植物)が、海に近いところでも見られるのが特徴です。さまざまな花が咲き乱れる6月から7月中旬にかけては、多くの観光客でにぎわいます。
《礼文島では、なぜ、海の近くで高山植物が見られるのか?》 島全体が平べったくて風が強い礼文島の西海岸では、冬の雪は風で飛ばされてしまい、深い積雪となることはありません。一般に、冬の間の積雪は、雪の下に眠る植物の根を寒さから守ってくれるシートの役割を果たしますが、雪が積もらない礼文島西海岸では、地面が寒さに無防備な状態で晒されることになり、土の中の深いところまで凍結してしまいます。このため、北海道内各地でよく見られるササなどの植物は根を張ることができず、寒さに強いいわゆる高山植物(寒地性植物)だけが生き残っているのです。 (参考文献:『利尻・礼文自然観察ガイド』(山と渓谷社、2006年刊)) |